【夫が1年ちょい単身赴任】愛するひとの不在で愛が深まる?一度は経験してみてもいいかも。

【夫が1年ちょい単身赴任】愛するひとの不在で愛が深まる?一度は経験してみてもいいかも。

【自分の性別】女性
【誰が単身赴任したか】
夫が単身赴任し、妻である自分は残る側

【夫の職業】(単身赴任開始時)
出版社営業
【夫の年齢】(単身赴任開始時)
夫:32歳

【自分の職業】(単身赴任開始時)
生後半年の息子をもつ私が都内に残りました。
【自分の年齢】(単身赴任開始時)
私:37歳

【家族構成】(単身赴任開始時)
夫、妻である私、生後半年の息子の3人家族





【単身赴任の期間】
1年と1カ月でした。

【現在】
今は一緒に住んでいる(単身赴任を終えて帰ってきた)




【子供は増えたか】
増えません。年齢的に、息子は最初で最後の子でした。




【決意の理由】
夫はもともと出版社で編集の仕事をしていましたが、「経験も必要」と希望して1年のみ営業職に身を置きました。
私は夫の赴任地に興味はありましたが、当時、自分の仕事と保育所のバランスがうまくいっていたため、寂しかったですが、あえて残ることにしました。




【不安だったこと】
1.生後6カ月は赤ちゃんの免疫が切れる時期でした。
息子が病気になることがあるかもしれない。
 2.赤ちゃんとの2人暮らし。
防犯など、注意しなくてはならないことがいっぱいだ。
 3.食材や日用品などの買い物については、1週間に1度買い出しに行っていたが、夫はマイカーを赴任先に持っていく。
保育所への送迎と仕事に加えて日常の買い物が大変…。

【決まった時の心境】
単身赴任の話を聞かされた当初は赤ちゃんとの二人暮らしへの不安が湧いてきて、いまごろなぜ?と夫を問い詰めたものでした。
一方で、、赤ちゃんができる以前から「就職して8年ずっと編集をやってきたが、一度営業も経験してみたい」という夫の考えを尊重する気持ちもありました。




【夫婦での話し合い】
赴任地がクルマで300キロ弱と、毎週末往復するには微妙な距離でした。
そこで、ひと月に2回は帰って来てね、と夫に言うと、毎週帰るよ、きみとK君の顔がみたいから、との返事が返ってきたのはうれしかったです。
当時はメールもなく、毎晩電話で“生存確認”する、ということも約束しました。

【子供への説明】
赤ちゃんには、単身赴任のことは説明しようがありません。
よく、単身赴任のお父さんの顔を子どもが忘れてしまい、再会時に泣き出した、なんて話がありますが、わが家ではそれはありませんでした。
約束どおり、夫がマメに帰ってきれくれたためと思います。

【親戚や友人への説明】
まず、実母と義母、保育所に話しました。
近所に暮らしていた母は、夫の単身赴任のことを話すと、「彼が決めたことなら」と理解を示してくれました。
当時まだ60代前半で体力のある母は息子の保育所への送迎を手伝ってくれ、たいへん助けられました。
義母は特に




【住民票は・・・】
住民票は異動させなかった

【理由は・・・】
はじめから単身赴任は1年と希望していましたし、選挙の際は必ず帰ってきましたから、特に困ったことはありませんでした。




【家電など生活必需品】
家電、家具などは、すべて室内に備わっているものが利用できたため、こちらで揃えたものは寝具やタオル、シェーバーにドライヤー、ふとん乾燥機などといった肌に触れるもの、彼が気に入っていた英国製のトースターだけだったと思います。

【準備で苦労したこと】
単身赴任先の住居はすでに決まっており、こちらで探す必要はありませんでしたし、什器備品も備え付けられていましたから、夫は身の回りの物を段ボールに詰める以外はほとんど身一つに近い状態で、マイカーを運転して赴任先に向かいました。
仕事の引継ぎについては彼のみぞ知る…です。




【最初の数日の不安】
1.結婚して以来、経験したことのない寂しさを感じました。
 2.生活のすべてをひとりでこなす「ワンオペ育児」の大変さをはじめて知りました。
3.保育所で「ダンナさん単身赴任?」との同情の目がちょっぴりイヤわずらわしかった。

【悩みや不安に思ったこと】
寂しさを感じる間もなく、目の回る忙しさが始まりました。
ワンオペ育児はもちろん、そろそろつかまり立ちするようになった息子はどこへでも行くし好奇心が旺盛なので、どこにいても目が離せません。
今思い起こすのは、感傷に浸っている暇はなかったということです。
週末に帰宅する夫に不満をぶちまけておりました。




【家に帰る頻度】
約束通り、夫はほぼ毎週、帰ってくれました。

【生活と心境の変化】
日々の生活は、赤ちゃんが眠りについた夜など、夫とともにいる時間がぽっかり空き、独身時代のような「自由時間」ができたことは少しうれしかったです。
食事については赤ちゃんの栄養を重視したものを作る半面、市販のお惣菜を買うなど、自分の食事はおろそかになっていた観がありました。
仕事上や私生活上では、近所の母に赤ちゃんを預けることができたので、時どき友人・知人と息抜きに出かけることができたのも楽しい思い出になりました。
たまに「ダメ母?」と反省はしていましたが。

【子供の様子】
夫がほとんどの週末に帰ってきて、自宅でも公園でも息子と一緒に遊んでくれたためでしょうか、息子については、とくに印象に残るような問題もありませんでした。
息子が赤ちゃんでなく、思春期などだったら違ってくるのかもしれませんが…。




【単身赴任中の危機】
つかまり立ちを始めた息子の「いたずら」に心身ともに疲れ、手を上げそうになったことが何度かあります。
「ワンオペ育児」でストレスが満タンになり、「いたずら」を赤ちゃんだった息子の成長の証として受け止めることができず、自分を苦しめるための嫌がらせのようにしか感じられなくなっていたのでしょう。
仕事を終え、保育所から息子を連れ帰った夜に、よく私の怒りは爆発しました。
こんな時、夫がいてくれたら…と子どもを抱きしめて泣いたこともありました。




【夫のありがたみ】
結婚後、夫がさまざまな意味で私を思いやってくれていたことが、離れて暮らすようになってしみじみ感じられたことです。
食後の食器洗いや洗濯物をたたんでくれるなど、ちっぽけでさりげない日常的なことばかりでしたが…。




【良かったこと】
「自由時間」ができたこと。
子どもが夜8時半には寝てくれるため、ゆっくりと読書をすることができました。
また、平日は夫が居ないため、帰宅時間に合わせて晩ごはんの支度をする必要がないことにも不思議な解放感がありました。




【子供・夫婦関係の変化】
仕事については、夫婦とも、お互いの意思を尊重するかたちで来ましたので、単身赴任という夫の希望を聞いてあげたことはよかったと思っています。
大切な人の不在によって、心身ともに相手に深く依存した生活を送っていた自分を客観的にみつめることもできました。




【工夫と便利ツール】
夫が単身赴任してひと月ほど経った後、家事の「時短」について興味がなかった私が、「スチームオーブンレンジ」「食器洗い乾燥機」「衣類乾燥機」の購入を決断し、使うようになったことです。
スチームオーブンレンジで手早く煮物やグラタンを仕上げ、使った食器はささっと食洗器へ。
洗濯物は洗濯後に衣類乾燥機で乾かしたら、後は収納するだけ。
当時これらの家電は高額で、3点の購入で30万円近くかかる出費でしたが、家事の負担を和らげてくれて大助かりしました。




【単身赴任は・・・】
単身赴任という経験があって良かった

【なぜそう思うか】
不在によって、お互いのよいところを懐かしみ、いとおしく(きれいごとすぎる表現かもしれませんが)思うことができた点が良かったと思います。




【現状と未来】
夫の単身赴任からすでに30年あまり経ちました。
あの時、離れて暮らしたのはたった1年と少しでしたけれど、当時のよいことも困ったことも、お互いを想いあったことも懐かしく思い起こすことができます。
私たちは今ではすっかり熟年夫婦ですが、日常生活ではほどほどに離れて行動し、そんな日常に満足しています…枯れたということかしら。



【当時の自分へのアドバイス】
孤独?独身に帰る?「単身赴任」という言葉はさまざまな意味を持つように感じられますが、子どもがいてもいなくても、夫婦がそれぞれ一人の生活をもつことによって、お互いにこれまで知らなかった新鮮な時間が展開されるし、自分を客観的に観る機会も与えられると思います。
長い人生の中で、そんな生活の一時期があってもいいのではないでしょうか?